萌えるとは
芽吹きの季節だ。アマドコロの新芽は勢いよく育ち、たちまち筒状の白いつぼみをつけている。門灯の横に吊るした蝙蝠蘭(別名ビカクシダ)は弱々しくなってしまったのに、何か別の植物が寄生してぐんぐん伸びてきた。枯れていたジャカランダの枝にも若葉がみえる。実家から採ってきたローズマリーを何本も挿し木して、がらんとしていた箱庭は緑の王国に変身した。連休前には万年草の黄色い花が一斉に咲きはじめるだろう。朝焼けが消えてしまわないうちに家の周りに水を撒いて、夕陽が沈む前にもう一度撒く。そろそろカナヘビのちびちゃんが顔を見せる。隠れ家をきれいにしておかなくては。おいしかった竹の子の土佐煮が今日は品切れでざんねん。