お客さんとは
ミミコ、午后二時半に来た。遅いよ。白と茶色にカリカリを二回分食べられちゃった。料理もしないのに台所の流し台の汚れが気になって、重曹で排水溝もぴかぴかに磨いた。こんなことばかりしてないで、銭湯へ行ってゆるゆるお湯に浸かりたい。いちばん近くの銭湯がわたしの足では歩いて30分もかかる。いやんなっちゃう。近所の酒屋も店終い。なにもかも窮屈になってる。2011年の3・11の頃を思い出してぞっとするけれど、今後はそれ以上に暮らしが脅かされるんだろう。ひややかな目で世の中をみるしかない。電車にもバスにも乗らず、人との接触はいつもの店だけ。竹の子の天ぷら。新玉ねぎも一緒に揚げてくれた。こっちに軍配が上がる。