101匹猫とは
明け方の寒さにも慣れた。昼をすぎたら生温かい南風。ミミコ正午すぎにモンプチテリーヌとカリカリ。BSの『白の美術館』という番組を録画してあった。真っ白な空間、一時間で何を表現するか、というコンセプトで表現者は横尾忠則。五年前に亡くなった飼い猫タマを描き続けてきた横尾。それらの絵50点に囲まれ新たな一枚を描く。猫は自由の塊「礼儀礼節を知らないでわがまま気ままで。したいことしかしない。猫は僕の先生」猫のように生きられれば一番いいと云う。絵は未完で終わる。完結してしまうと逃げ場がなくなる。未完にしておけば明日の作品も描ける。苦労した人だ。夜七時、西の空の低いところに細い細い月。妖しいオレンジ色の繊月。