200キロの旅とは
高速バスは快適だった。女性運転手は細やかな気配りがあり安心感があったし、席の移動が許されるほど空いていた。七時前に店が開いてなくてバカ高いサンドイッチを買ったのは失敗。足柄SAでの休憩があったのに。三時間はあっという間だ。施設に直行し、2台の洗濯機で二度洗いをして乾燥機にかけ、掃除をしておしまい。母の顔を見るのがいやだった。快適にしてくれていればそれでいい。実家に戻って雨戸を開けて雑巾がけをし、落ちついて座ると七時を過ぎていた。興奮覚めやらず、疲れているのに眠れぬ夜の三時、天空に半月。