あれを書いたのはいつだったか。ちいさい頃、床の間に飾られた芒(すすき)に出来心で火をつけたらボゥっと火柱が上がった。その一瞬我に帰る。しれっとトボけて母には叱られなかった。あの頃の悪戯はあと幾つかある。最近分かったのは、あの芒はパンパスグラスという植物で別名(銀葦シロガネヨシ)だった。芒よりもっとふさふさしている。道を歩いていて見かけ、その違いに気づいた。もひとつ悪戯じゃないが、二階の廊下にあった母の油絵の額縁に足を引っ掛けて倒し硝子を割ってしまい、すっとぼけて猫のせいにした。猫のせいといえばどうしても学校を休みたくて猫の脇に体温計を挟んで37度にしたこともあった。当時の大切な猫シルバーごめん。
悪い子とは


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