冷気とは
4cmにも満たないカナヘビみぃつけた。ブロック塀でひなたぼっこしていたチビちゃんは気配に気づいて万年草にダイブ。泳ぐように消えていった。ヒキガエルの団十郎に気をつけて。とろけそうな昼下がり、腕時計を修理屋へ持っていく。眼鏡の奥の瞳が氷のように冷たい男性が時計をチェック「1時間でできますが、ここで待ちますか?」「後で取りにきます」「では必ず2時に来てください」「はっ?」時計ないんですけど。微妙な空気が流れる。七夕まつりの熱気を避けて生ビールで息つぎ。例年通り、暑苦しい浴衣姿のカップルが浮かれて歩く。超重量級二人が働く店内は湿度90パーセント。携帯を何度も開いて2時きっかりに時計を受け取る。