良心とは
小林桂樹が詐欺師と置き引き師を演じた山本嘉次郎監督の喜劇2作品を続けてみる。『天才詐欺師物語 たぬきの中の狸』1964年と『狸の大将』1965年。これはもう圧倒的に前作がおもしろい。三木のり平、淡路恵子、山茶花究の絶妙な配役、そして脱獄囚?森繁久彌のメイクは反則だ。カツ丼は一杯150円、パチンコ屋ではザ・ピーナッツ「情熱の花」のカラオケ、いじましい男と女のだまし合い、何もかも切なくて泣ける。そうそう「情熱の花」の原曲は「エリーゼのために」小さい頃ゴミ清掃車はこの名曲と共にやってきた。おっと脱線。