密林とは


いつも暗いうちに目が醒める。険しい道中を案じて早めに家を出た。中央線ラッシュ。4時間後に実家到着。けたたましい湿度、汗が噴き出す。庭は手の施しようがなく、足を踏み入れたら大怪我する。為す術がない。隣の家に挨拶して早めに隣町のホテルへ向かうが、電話すると「おかけになった電話番号は…」なぬっ?とにかく行く。あった。うす暗く狭い部屋で冷房フル回転させ体も服も丸洗い。シャンと着替えて二駅先の酒屋。ビールと黒はんぺんフライに焼津と富士宮の酒。BGMは田舎の方言。顔馴染みのオジさんたちにさよならして宿に戻る。貸切大浴場で体をほぐして飲み直し。茫然とただ歩くのみ。できることはほとんど残されていない。