戦友とは


もう二十年近く前になる。家から自転車で20分足らずの会社で編集のバイトをさせてもらった。仕事は試行錯誤の連続、失敗もある。慣れないパソコン入力に悔し涙を流しながら膨大なデータを処理。数週間後には、かな入力なら誰にも負けない速さをマスターした。そんな苦しい日々だったけれど、ふしぎと楽しかったのは信頼できる上司がいたから。休日出勤の時は近くのファミレスでビール付きのお昼をごちそうになった。この年下の上司は云ってみれば戦友。去年は久しぶりにトリミングの仕事、今度は校正を頼まれた。わたしの懐具合を心配して在宅勤務なのに驚くほど高い時給をつけてくれた。もう少しがんばれるかな。