宿酔とは
高級酒でもさすがに二日酔い。5杯目までの記憶しかない。湯船に20㎝ほど溜めたお湯の中で息を止めた。真っ暗な洞窟で体温が上がるまでじっとがまん。だんだん呼吸がラクになり、額に汗が滲む頃には酒も抜けた。図書館にリクエストしてあった金井美恵子著『カストロの尻』を取りに行き、ぶらぶら駅まで。知り合いのご夫婦にばったり出会い昼酒に誘われたが一応お断りして一人酒。マグロぶつと長芋漬けの遅い朝ごはん、完璧に迎え酒だ。休日の飲み屋は幸せそうなカップルが多い。サイダーとすき焼き丼、ハイボールにサーモン刺とか微妙な組み合わせ。耳障りな下ネタ談義の中年おやじたちをギロリと睨んで店を出た。夏みかんが1個150円で泣く泣くあきらめる。