世話役とは


猫の世話をするのは好きだった。どんなに体がしんどくてもご飯とトイレの掃除は欠かせない。けれど人間の世話は本当に面倒だ。寝たきりの病人ならいざ知らず、やろうと思えば自分でできるくせに人にやらせるのが腹立たしい。ここ連日、自宅で図面作りに没頭していた人の食事の世話にうんざりだった。朝はサンドイッチを作ってコーンスープと共に部屋にお持ちし、夜は弁当を買ってきて味噌汁をお付けした。歩いて2分の所にコンビニがあるのだから勝手に好きなものを食べたらいいのに、女中のように気を遣う我が身を呪いたくなる。気分転換にいつもの店へ行こうとしたら付いてきた。なんだかよくわからない。たまには愚痴らなきゃやってられん。