顔見知りとは
ご近所さんという感覚を思い出した。一戸建てとはいえ長屋状態の家に引っ越してきて、ご近所付き合いという洗礼を受け、すさまじく近隣の人々との交流を試みたけれども、引き篭もりになってからはできるだけ挨拶をしなくて済むように注意していた。うっかりするとあまりに図々しく他人の生活に割り込んでくる。最近、いつもの店の常連さんたちと道でバッタリ会ったりすることが多く、なんとなくうれしい。店では稀に口をきく程度だから、より親しみをおぼえる。その曖昧な距離感が好ましい。今日はめずらしくウドを買って酢味噌で沢山食べた。がんばって蕗を煮ようかな。夜はひどく冷える。毛糸のカーディガンにフリースの猫マントまで着込んでも寒い。