他人事とは


久しぶりにわいわいと飲み会。私事じゃないけれど、聞いてもらいたい事の半分も話していないのに話題を切り替えられてしまう。こんなに話し下手だったのかと首筋がひんやりする。結局、みんな自分の事しか興味がないようだ。魚のおいしい店なのに牛ステーキや餃子の皿が並んでいて、どんどん心が離れていく。店の喧騒すら憎々しくてへそ曲がりの気分をひた隠す。もう片言しかしゃべれない。早く一人になりたくてすべてがうわの空。真っ暗な家に帰って電気毛布に包まって眠る。