我流とは
残暑はつづくよどこまでも。陽気なフリをしても目の色はどんどん褪せていく。毎日違った時間に現れるあいつみたいに注意深く世の中を見渡していかなければ。昨日は10時、今日は14時半。あいつはとぼけた顔でしたたかに生きている。もうあと何日も夏の服を着られないと思うと、心残りで人目も気にせず木綿のミニスカートなんかを履く。偶然みつけた綿100%の膝上ハイソックスが心地いいので欲張ってもう一足買った。これからは気に入った物しか身につけたくない。70歳まで生きていたとしても子ども用木綿のワンピースやミニスカートは捨てないだろう。リサイクルショップで半額だった木綿のキャミソールワンピースは新品で三百円也。