危機感とは
睡眠時間1時間。同室の友人がエアコンを消した極寒の真っ暗な部屋で、なにより役に立ったのは自転車のLEDライト。何度も痛い目を見ているので学習させられた。これを首からぶら下げ、息を止め抜き足差し足でトイレに行き、一服。ダウンコートを着込んで布団に潜り冥想。気が張りすぎて寝付けず、ビールを飲んで木星を眺め、般若心経を唱えて入浴可能な午前六時まで辛抱。そしてようやく念願の温泉に小一時間入った。朝食バイキングは浴衣に袖を通し、焼き海苔にわさび漬けを巻いて日本茶。昼は海の見える蕎麦屋で名物の鯵天ぷらに全員が心を奪われた。一人、ビールと酒を飲んでナビ開始。苦しさと楽しさは表裏一体。団体旅行が腑に落ちるはずはない。