衣更えとは


三日月を見逃して半月になってしまった。夜は曇りがちだったから仕方ない。なんだか損した気分。ぼやけた半分の月はやっぱり間が抜けていた。どういう風の吹き回しか、着ていて気持ちの悪い服がどんどんごみ袋行きだ。あまりにぼろっちいシャツをいつまでも着回していると悲しくなるし、灰色の服は顔色がひどく悪く見えていやになっちゃう。もういいやって感じ。考えてみたら平気で20年以上前の安物を普段着にしているなんてかわいそう。少し暖かくなる前にばんばん捨てちゃおう。祖母の前掛けやブラウスやカーディガンがやけに似合うってのも可笑しい。