日々の仕事とは
あいつ、来なかった。いや、来てはいる。朝晩のカリカリをこっそり食べあるからまあいいや。達者で暮らせ。日常生活の半分くらいしか機能しない体力。こまねずみのようにチョコマカ動いてはいるけれど、成果が見えない。テレビ台の前のごっちゃごちゃを抽斗から何から整理したり、布団を干してシーツを掛けたりしていると、まるで旅館の女中になった気分になって落ち込む。相変わらず料理を作る気力がでない。甘えてんじゃないよ、と思うだけで食材を触るのも嫌なのだからどうしようもないか。夜はいつもの店で鯵の開き食べた。大根おろしたっぷりでうれしい。