抽象とは
久しぶりに震える。昨年107歳で亡くなった墨の芸術家の個展を日曜美術館アートシーンで紹介していた。「篠田桃紅 夢の浮橋」菊池寛実記念 智美術館 6/18(土)~8/28(日)。先月、オペラシティでも展覧会が開かれ、近代的な空間の中にあってはどこかよそよそしさを感じて興味を惹かれなかった。しかしこの美術館独特の落ち着いた雰囲気の中に置かれた彼女の作品を見た時、背中に電気が奔った。サブタイトル夢の浮橋はリトグラフで倉橋由美子の小説を思い出す。晩年も綺麗な人だと思ったが、ニューヨークにいた43歳の写真は映画女優より美しくて怖いくらい。ホテルオークラや大使館が立ち並ぶ港区虎ノ門、近いけど果てしなく遠いなぁ。