桜色の鳥とは
今日のノルマは衣更え。果てしない時間がかかるかと思いきや、終わらせて二階から降りてくると、まだ11時だった。まあいいか。米も炊いたし味噌汁も作った。布団を干して、糠床に入れる大根を寒風にさらしたところで力尽きる。そりゃそうだ。動き出したのは7時すぎだけど、起きたのは4時だもの。午后になると夕方の気分だ。夕焼けが消える前に散歩に出る。南の空が清々しいピンク色に染まっていた。まるでトキが羽を広げて飛んでいるようだ。桃花鳥とも書くのは知らなかった。絵画に描かれたトキの目はいつも悲しい。小一時間歩いたらいつもの店。お通しの馬肉スモークを取り替えてもらい、松前漬から数の子を抜いてもらう。小さなワガママ。