体格とは


一日二つでいい。梅雨前にしなければならないことが山ほどあって気が滅入るけれど、ちょっとずつ、目についたところから始めればいいことにする。しまいそびれていた冬物を洗おうとして手を止めた。もう来年は着ない服は捨てることにした。実家から持ってきた母親のワンピースやセーターは、郷愁でも感傷でもなく、ただ勿体ないというだけで似合わないのに無理をして一年着ていた。もういいだろう。からだに合わない服を着るほどバカらしいことはない。目で見て惜しいと思っても、自分が着た時の姿を想像すれば即廃棄という結論がでる。どちらかといえば祖母に体型が似ているので、彼女を彷彿とさせる服はよく似合う。色褪せた着物の風合いが好き。