幸運の蝶とは
女子シングル決勝戦。初めて試合をライブで見た。今大会の大坂なおみ選手は本当に強かった。一回戦から余裕を感じさせていたし、三回戦ではヒラリと舞い込んだ蝶々が彼女の足や鼻に止まり柔らかな時間が流れた。大切に蝶々を指先に乗せ、そうっとコートの外へ運び、やさしく放った姿は光に満ちていた。まさに神の啓示のよう。ベニシジミの一種かと思ったら、オーストリアの固有種で和名はミナミジャノメらしいという記事が目に止まる。それで思い出した。昔、セリーナ・ウィリアムスが試合中に足を故障し得点を取られながらもプレイを続けていると突然の驟雨で試合が中断。再開後に復活したセリーナは優勝する。運を呼び寄せるのも実力か。