眠る猫とは


忙しない。朝六時に起きて米を研ぎ、洗濯をして、八時に家人の朝ごはんを作ると、九時に水道屋がやってきた。二週間も待ちわびたウォシュレットの交換。これは30分ほどで終了。取扱説明書をもらっておしまい。やれやれ。冷麦でも食べようかと思っているうちに忘れて買い物に出る。シッカロールとリステリンだけのつもりが、薬局っておそろしい。入り口にある野菜ジュースが100円ちょっと、重すぎるので1本買う。リュックの紐が肩に食い込む。曇っていたのに突如ぎらぎら太陽が顔を出した。コンロに点火する柄の長いライターと動物ビスケットを買い、通帳記入をして大慌てで帰宅。門柱の上で眠るように死んでいた猫のことが頭から離れない。