人格とは
糸井重里が69歳になったそうだ。彼は自分を老人と表現している。なんだかヘンな気分だ。1980年代初頭からコピーライターとして脚光を浴びているにもかかわらず、どこか世間離れしたお坊っちゃまという印象がいまだに消えないのに、そっくりそのまま年齢を重ねている。彼の戦略は親近感なのだと理解した。若い人たちをうまく誘導して自ら「おいしい生活」をたのしんでいる。云い変えれば一人の企業戦士なわけだ。働くということは在る意味で売春をしているようなものだけれど、それをちゃんと認識しているかどうか、そこんところが品性の有無を分けている。政治家には体を切り売りするという意識がないのだから無償の行為なんて考えつくはずもない。なんだか怒りっぽいな今日は。