エリート意識とは
寝苦しい夜だった。昨日は台風警報に踊らされ、せっせと準備をしたのにまた肩透かし。閉め切った家の中は蒸し風呂。取り留めのない不安に苛まれた一日だったけれど、ミミコは朝8時半と夜6時にケロリとやってきたし、今朝7時半にじっとごはんを待っていた。もう一度『港町』を見る。何が腑に落ちなかったのか、はっきりした。監督がカメラを回し、録音をしながら対象者に語りかけるんだが、あまりにぶっきらぼうで愕然とする。プロデューサーの妻が86歳の老人に向かって「お若いですよ、おじさん」にべもない。お勉強のできる人たちは他者を認めない。そして楽をすることばかり考えている。イノチガケという言葉を辞書から消してある。