言い訳とは
随分長いこと待った。図書館に予約していた『月の満ち欠け』佐藤正午著、ようやく順番が回ってきた。出版されたのが2017年4月、かれこれ二年近くかかったのは直木賞を受賞した影響かな。本は買わないことに決めたので、諦めて待つだけ。そういえば贈賞式を欠席したのが佐藤氏らしいなと思ったんだ。体力的に不安を抱えていて佐世保から東京への慣れない長旅で仕事ができなくなるのでは元も子もない、ものを書く仕事を続けること、それしか直木賞へのお返しの方法はない、と欠席の「言い訳」を述べていた。大切に読ませてもらおう。今日は大寒、午后五時、まだ沈んだ夕陽の色が残っている。少しずつ日が延びていく。