寓話とは


暗い日曜日。一喜一憂の毎日。早朝に植木の手入れをしているとお向かいさんから鰯の丸干しを焼く臭い。めげる。思い立ってガスストーブを片付け、引き出しの整理をした。やらなくちゃいけないことが山積み、むしゃくしゃして怒鳴り散らす。なんでこんなに働かなくちゃなんないの。おそろしく虫の居所が悪い。右膝がぐらぐら痛む、眼は見えない、右肩は上がらない。あたまがどうにかなっちゃった。冷静に、息を整えて、もういいよ、何もしなくていいよと云い聞かせる。映画「落下の王国」2006年を見た。無声映画のスタントマンの主人公が大怪我をし半身不随となり、恋人にも逃げられる。自殺願望に陥った彼の病室に現れたのは5歳の少女。彼女にせがまれて話しだした6人の勇者の物語がいつか希望となり、自らを救う。