銀ぶらとは
初めて野見山暁治の絵を見たのは銀座六丁目にあったみゆき画廊。年に数回、静岡から出てくる母と一緒に銀座や京橋の画廊巡りをした。記憶に残っているのはギャルリーためながで見たブラマンクやルオーやユトリロの絵だが、野見山のモノトーンの抽象画には心が揺さぶられた。そのみゆき画廊が6年前にうしお画廊として新しく7丁目にオープンしていた。3月14日からの堀本玲子展は久々に気になる。六日間しかないから難しいが、少しは暖かくなっていたらぜひ行ってみたい。みゆき通りからちょっと入った路地裏のとんかつ屋「とん銀」は五年前にビルの老朽化で閉店。職人気質な良い店でいつも母はロースカツ定食、わたしはカキフライとビールだった。