休日散歩とは


曜日感覚が薄れている。昨日は日曜日なのに街に出かけてしまい烈しく後悔した。カップルや家族連れが闊歩し、まるで縁日の賑わい。ひと通り買い物を済ませて本屋に寄った後、駅前の喫煙所で一服。こんな日はこういう場所は空いている。気晴らしに入り口がビニールシートで覆われたチープな店に入り、エキゾチックな顔立ちの女店員さんからビールの中瓶をもらうとキンキンに冷えていた。客の一人単価が千円以下の安酒場はいい塩梅に煤けていて1980年年代を思わせるヘヴィメタルが鳴り響く。焼きトンのシロと焼き鳥のネギ手羽にエシャレット2本で300円。庶民の休日は安っぽい。それからいつもの店で冷や酒を飲んで日が暮れた。