希望とは


良かれと思っても通じない。今朝あいつが夢中でごはんを食べている時、入り口のカーテンがめくれているのを直そうと、そうっと手を出したらキャッと飛び上がって逃げられてしまった。夕方五時に戻っていたので新しいごはんを出すと、また機嫌を損ねてサッと逃げられた。この調子で行くと間違いなく心身症になる。事細かくミミコのごはん日記を付けては一喜一憂。心を鬼にしないと。これくらいでくよくよしていては野性で生きているあいつと付き合えない。近所のたばこ屋のオッチャンに「真っ青な顔して大丈夫か?やっと歩いてたぞ」と云われた。そうかわたしは病人なのだ。薄々うつ病だと自覚はあるけれど、他人の目にも明らかなのは困る。