深夜の出来事とは


あいつは余程痛い目にあったのだ。室外機をキルティングとシェードで囲い、発泡スチロールの蓋、フリースや毛糸の服とソフト電気あんかを敷いて小さなこたつ部屋を作り半年近くごはんをあげている。しかし未だに打ち解ける気配がない。深夜三時、ふと窓を開けたらうつらうつら寝ているミミコ。ちゅ〜るをあげると、とろんとした目つきで食べて寝入ってしまった。猫らしい寝姿に胸が熱くなる。そのまま八時までぐっすり眠り、朝ごはん食べたら目を輝かせて出かけて行った。午后三時に戻り、夕ごはんを食べてパトロールへ。深夜零時、夜廻りから帰ると室外機に飛び乗った拍子にお膳をひっくり返してびっくり仰天、飛んで逃げて行った。やれやれ。