薬草とは
季節外れのへびいちごみつけた。暗渠の上の遊歩道を歩いていると塀の下に赤茶色の葉っぱが茂っていて、小さな赤い実がピカリと光った。ここは公道だから採ってもいいよね。そぉっと三粒摘んできた。よく洗って乾かしたら空き瓶に20度のホワイリカーを半分入れてチャプンと浮かべる。前の家の薄暗い物置入り口に移植したへびいちごを残してきたのが心残りだった。そんな余裕などなかったし、また新しい場所をみつけることができたからいいや。湿気の多い場所を好んで初夏に実をつけるはずなのに、カラカラに乾いた土だったのもふしぎだけれど。毎日あの道を通ることにする。