月刊とは
二人暮らしをはじめて30年らしい。当時のわたしを知る悪友たちは2年と持たないだろうと予測した。忍耐強い二人で残念でした。1996年から猫二匹を加えた4人家族になり30年の内の20年を彼らと過ごしたのはこの上ない仕合わせだった。猫の居ない日々は全てが無意味になってしまった。酷い夏を越えられる自信がない。自虐的な毎日を送るわたしに高級ドライヤーが贈られた。加齢により髪の量が極端に減ってしまい喜ぶべきか悩んだが、驚くほどツルツルの仕上がり。世の中は進歩しているのだ。21日以降の月はどこかいびつで天頂にあってもオレンジ色だ。空気が透明でない証拠。庭のへびいちごを毎日ひとつ摘んで琥珀色の焼酎の中は108個。