月の光とは

それはふしぎな光だった。夜更け、階段の小窓の輝きにはっとした。そうだ今日は満月。南東の空高くにまんまるの月。アメリカの先住民が二月の満月を「スノームーン」と呼んだそうだけれど、他の部族によれば「ハンガームーン飢餓月」や「ストームムーン嵐月」等だったわけで、その中で最もロマンチックな雪の月が広まったのか。まるで白銀の雪原のような輝きが下界を照らしていた。明るすぎる月に眼が眩む。満月を待ちわびたり、その美しさに見惚れたり、月が生活に密着していた昔の人々の心は日本の呼び名(上弦の月,三日月,十三夜月,宵待月,眉月など)にも表れていて微笑しい。今の生活では月に偶然出会えた喜びに勝るものは見当たらない。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする