喪服とは


葬式の日取りが決まった。どこも混んでいて探すのは大変だったろう。幸い、実家の駅の近くの葬儀社で明後日に執り行われることになる。喪服を着るのは父の葬儀以来だから7年と5ヶ月ぶりか。あの時はなりふり構わずボロボロだった。今回はきちんと準備しなくては。母のお下がりでわたしには少し大きいけれど既製品にない柔らかなシルエットでみすぼらしい体の線を隠しくれるだろう。黒のヒールでは疲れるからパンプスを探しに靴流通センターに行くと閉店していた。仕方なくファッションセンターしまむらで履きつぶしてもいいほど安い靴を買う。天気予報では一日雨模様。あんまり無理のないよう、しっかり気を張って見届けなくてはいけない。