年賀とは


二人揃って風邪っぴき。年末、近所の閉店した金物屋を無農薬の大根を売っていたので持てるだけ袋に入れてもらった。よろけるほど重い、5本で500円也。2本はいつもの店へ差し入れ、1本はおでんにした。年が明けて1本でなますを作る。手前味噌だが酸っぱくておせちの物より格段においしい。行き場のない正月は蕪の浅漬けとぬか漬け、誕生日に届いたズワイガニで引き篭もる。カニの殻で取った出汁は鍋やうどんのつゆにする。慎ましい食卓がいい。年々少なくなった年賀状の返事は手抜きをして買い集めた絵葉書で代用。書き終えるともう日が傾いていた。あいつは6時半に朝ごはん、13時半に昼ごはん、18時に夕ごはん、おやつ2回。