滋養とは
黄色を探していた。日の当たらない家の横に移植したヘビイチゴに花がつく頃だ。毎日観察していたらポツリと一輪黄色の花が咲いている。どこからかジャスミンの香りがしてきた。路地を歩くと花水木の白と赤がひらひら浮かび、モッコウバラが嫌味なくらいこんもり茂り、葉桜は息を潜めてニタリと笑っている。今年はのんびるに始まり、蕗、竹の子、お茶の新芽などを食べた。春の青物はほろ苦く生命力にあふれている。いつもの店に行者大蒜の醤油漬があったので注文してみた。香りはニンニクそのものだけど爽やかな辛味がここちよい。噛んでいると血の巡りが良くなり体がポカポカしてくる。つまみいらず。これだけで5合は飲める。