外猫とは
朝、あいつは窓の下にいる。当然の顔で砂利の上に寝そべり、わたしの顔を見ると半開きの口を突き出して訴えかけてくる。コンビニでレトルトパウチのフードを買ってきて皿に入れてやると、のろのろと不器用に食べきった。隣りに置いたカリカリは少し残す。水は飲まない。どこかお気に入りの水飲み場があるんだろう。しばらく毛づくろいをし、陽が差してくるとどこかへ行った。お世辞にも美人とは云えない顔だが上品な身のこなしは根っからの野良と考えにくい。夜はカリカリを入れておくと朝にはほぼ食べてある。暑いけど一緒にがんばろう。飲み屋から帰って風呂場の窓を開けようと湯船の縁に乗ったらストンと中に落っこちた。右膝がやばい。