臭いの元とは


久しぶりで驚いた。図書館に予約していた『何が「いただく」じゃ!』姫野カオルコ著を受け取りにいく。玄関を入ると、やけに若者の姿が目立つ。小綺麗に改装された閲覧室。ああ、そうか。臭いジーサンは排除されたんだ。夏場は本棚の横のベンチが仮眠する臭いを発するオジさんたちに占拠され、自動ドアを開けた瞬間ふくよかな臭いに鼻をつまんだ。中を閲覧するのは地獄じゃ。特に用もないのでネットで予約して取りに行くだけだった。いつの間にか、受付のネーサンたちの化粧が濃くなり、窮屈だったソファーが撤去され、カフェ風にテーブルとベンチが並ぶ。そうなると、俄然つまらなくなる。なんだろうね。居場所ってむずかしい。