静寂とは
夜明け前の富士山は静かな寝息を立てています。毎日、富士宮市ウェブサイトの富士山ライブカメラで日の出を見ています。ふつふつとこみ上げてくる情景はいろいろあって、ちいさな頃に河原で過ごした日々、土手を歩いて学校に通った日々、台風で富士川が増水した時の怖ろしい時間、富士山に見つめられて暮らした日々を思い出します。あの頃住んでいた家、一緒に暮らした猫たちが今も脳裏に焼き付いています。誰しもが薄汚れた服を着て、そして貧しかった。なんにもなくても野菜の天ぷらやドーナツを作ってくれた母。不便を不便と思わず生きていた時代。あの頃に比べたら、今が苦しいなんて云ってられません。しっかりしろ。