朝の景色とは


ほんのわずかなことで落胆する。朝、お米をきちんと炊いた。タッパーに二つ移し替え、ラップに二つ包んで、残りをそのまま保温していたら、家人が食べた時にはもう炊き立ての風味はなくなっていた。たった数分なのにパサパサの安い米の匂いがした。わたしはもう米を食べなくなったからわからないけれど、あのねっとりとした感触は本当に炊き立てじゃないとでない。しかもお米が古くなっていて色味も悪い。こんなものを食べさせて申し訳ないなとがっかりする。メニューは相変わらず目玉焼きにウインナーに納豆とキャベツの千切りという頭を使わなくてもできるものだけれど、胡瓜のぬか漬けを添えるとちょっと懐かしい風景になる。ようやくわたしは発泡酒にツナサンド。