春の色とは
浅い眠りから醒めたのは深夜3時。まだ酒が抜けてない。ベッドに潜っても眠れず。6時になったら家族風呂に入るぞと意気込む。5時半に我慢し切れず部屋のバスタブにお湯を溜めて体を温める。アイスコーヒーを買ってきて兄には持参した日本茶と昆布茶を入れ、ぬか漬けの胡瓜と大根をつまみながら久しぶりによく喋った。モーニングの店へ行き和定食の凄い量に冷や汗。ご飯ほぼ残す。二人とも食が細すぎる。兄と別れ、何も思い付かず電車に乗り富士山を目に焼き付けた。いつもは乗り換えをメモし分刻みで行動する。行き当たりばったりの旅はひどく不安。混み合う列車の窓から春の色を探す。花大根の紫が新鮮だ。4時間後、家に着いてからの記憶が曖昧。