星空とは

そわそわする深夜2時すぎ、月はとっくに沈んでいるのは分かっていたけれど、つい習慣で外に出る。南の夜空に雄大な形、ベルトの三つ星が並ぶオリオン座が目に飛び込んできた。その左下でとびきり白く瞬いているのはシリウス、その東に黄色いプロキオンも見える。これらとオリオン座の赤いベテルギウスを線で繋いだら冬の大三角形だ。東方には安定の木星。これまで満月すらぼやけるほど(眼鏡を掛けても0.3)で、三日月と木星と金星を見つけるだけがたのしみだったのが嘘のよう。悲劇の美青年オリオンの神話に思いを馳せる。寒さを忘れ、これほど星空にはしゃいだのは父が死んだ2013年の暮れに実家の庭で北斗七星を見た時以来かもしれない。

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