漂泊とは


ぶっ壊れました。通常ならば絶対に持ち上げられない荷物を担いで15分、急な坂道を意地で運んだツケが回り、肩と腕の筋肉痛が凄まじい。どうしてこう毎回毎回強行軍になるのだろう。敢えて苦行を選んでしまうことには慣れっこだけれど、その程度がどんどん上がり、毎度限界を超えてしまう。憔悴しきって地獄の淵に立たされた気分で列車に揺られている時に光の筋が目に入り「どうにかなる」と繰り返し呟いて笑ってみる。アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ(太宰治「右大臣実朝」)。朝9時、苦労して送った段ボールが二つ届きました。古いけれど新品同様の温かい毛布や40年前に北海道で着ていたコートなど、まだ充分活躍してくれるでしょう。