苦手とは
一年でいちばん苦手な日。子どもの頃から体質的にチョコレートが食べられなかったので、そんなものをわざわざ買うなんて馬鹿らしい、手作りなんてもっとアホらしいと思っていた。チョコ売り場を見ると屈辱を感じ、そんなことにお金を使うのが嫌でたまらず知らんぷりを決め込んできたけれど、素直に喜んでくれる人がいるんだと気付いて、ささやかでも日頃のお礼の気持ちを込めて贈り物を渡すことができるようになった。まあそんなわけでいつもの店へ。高価な物じゃなくても無邪気に喜んでくれるとうれしい。甘い物は苦手だからお返しはいらない。ひとつのイベントとしてたのしめるようになった。まだまだ慣れないけどね。