心配事とは


昨夜はワインにやられた。しかしボトルで二千円くらいするのに500円は安すぎないかと訊いてみたら、3ℓのボトルで開けると味が落ちるから早く売り切りたいそうで、さすが真面目な商売人だと感心したのだった。あの味が忘れられなくて、今日もいそいそと出掛けて行く。もちろんチーズのメニューを頼んでやる気満々だ。急に冷え込んできたせいか、さみしい店内。カウンターの隅っこで一人ボジョレーヌーボーを飲んでいる女は、果たして世間にはどう映るのだろう。そんなこと気にしてたら呑んべえはやってられない。とことん味わって気が晴れた。さて、いつまで飲めるかしら。そっちが心配でおちおち寝られない。