本質とは

火の玉みたいな女の子、父が小さなわたしを形容した言葉。当時はそれを聞いて得意満面だったが、男だったら鉄砲玉か?まあいいや。3歳までは臆病で恥ずかしがり屋、三輪車さえ満足に乗れなかったのに、幼稚園に入り集団に放り込まれた途端、豹変する。自分より弱い子を見つけて泣かせた。あのいやらしい感覚を未だに憶えている。間もなくバレエを習うようになり、情熱的なバレリーナ秋山先生との出会いがわたしの未来を決定づけた。あれから数十年、怖いもの知らずの仮面を付けて奔り続けたけれど、スタンドプレーは虚しいだけ。そろそろ本来の頑固な泣き虫に戻ってもいいんじゃないかな。そう云えば母はわたしの弱さを見抜いていた。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする