笑い話とは

終わった。杞憂‥いや、ただのマヌケ。残忍ミドリカメの数日に渡る盲目的な求愛は見事に成し遂げられた。あれをアイと呼んでいいのか。今日の午后、恐る恐る煉瓦塀の上の水槽に近づき見上げる。しんとして波打ってない。平穏。陸として置かれた石の上でうとうと目を瞑り重なり合うカメ二匹。大家族の夢でも見ているのか、あまりに凡庸で呆気ない結末に憮然とする。クライムミステリーでは?と目蓋をヒクヒクさせ動揺していたおバカさん。縁日で子どもが買ったチビカメが大きくなって捨ててしまう飼い主が多いらしい。外来種で評判のよろしくないミドリガメの宿命。狭い水槽に閉じ籠められても発光する瞳は世界征服を虎視眈々と狙っている。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする