虚無とは


町の小さな映画館の川島雄三監督特集。全51作品中、見たのは10作品くらい。『幕末太陽傳』は5回以上見てる。以前ここで若尾文子特集をやったので、大映で撮った若尾主演『女は二度生まれる』『しとやかな獣』『雁の寺』抜きの37作品上映会。川島雄三と云えばフランキー堺。まだ見てない『人も歩けば』『縞の背広の親分衆』が気になる。森繁久彌とのコンビ『グラマ島の誘惑』は奇想天外ハチャメチャだったし、井伏鱒二原作、藤本義一脚本『貸間あり』の淡島千景もいいんだなぁ。45歳で早逝した監督の墓には「無」とたった一文字。記念碑には森繁の書で「花に嵐のたとえもあるぞ サヨナラだけが人生だ」とある。好物はとんかつ。泣ける。