静岡弁とは


ぽつりと言葉が脳裏に浮かぶ。「体をおやいちゃう」これは子どもの頃に祖母と母がよく使った言葉。(おやす)が焼津の方言で(体を壊してしまう)という意味。母が産まれたのは静岡県西部の藤枝市、わたしが育ったのは東部だから近所の人は使わなかった。父は「おぞい(質が悪い)」「やいやい(まいったな〜)」なんて云っていた。わたしが未だに使うのは「空(そら)つかう→しらばっくれる」「やっきりする→腹が立つ」「かあばる→こびりつく」「みるい→柔らかい、若い」「かんだるい→疲れている」「ひゃっこい→冷たい」「しょろしょろする→もたもたする」など。こうしてみると面白いもので静岡弁でしか表せない微妙なニュアンスがある。