祈祷とは
初詣はしたことがない。除夜の鐘をついたのは小学生まで。家族の中で母だけは毎年行っていた。信心深さとはちょっと違い、原始的なものへの憧れがあったように思う。施設に入った彼女に毎年お守りを渡すこともなくなった。近所の神社に兎の土鈴があると知り訪ねてみると初詣客でごった返し、能楽殿で地唄舞が披露されている。人混みを掻き分けて探すも売り切れ。諦めて洋品店へ行き、家人の防寒ズボンを買って駅前の焼きとん屋。ビールと熱燗、シロとアゴ(ニンニクの芽が間にあり)、春菊のお浸し、煮卵。帰宅して冷奴と赤かぶ漬で発泡酒と冷や酒。今日一日の食事はこれで全部。ムリに食べることはないけど、たぶん甚しいほど少ないよねぇ。